糖尿病|糖尿病・甲状腺 藤巻内科クリニック|行徳駅の内科・糖尿病内科

〒272-0133 千葉県市川市行徳駅前2-17-2 TNKビル1階
TEL.047-316-0755
WEB予約
ヘッダー画像

糖尿病

糖尿病|糖尿病・甲状腺 藤巻内科クリニック|行徳駅の内科・糖尿病内科

当院からのメッセージ

現代は、ありがたいことに食べ物が容易に手に入る「飽食の時代」となり、多くの方が過食しやすい環境にあります。また、交通網や車社会の発展、インターネットの普及によって運動の機会も減少傾向にあり、糖尿病を持つ方は増加傾向にあります。

糖尿病というと肥満であるという印象があるかもしれませんが、日本人は一般的にインスリンの分泌能力が低い傾向があり、痩せた体型の方でも糖尿病を発症することが少なくありません。また糖尿病を発症するかどうかは同じ食生活をしていても個人差があり、その違いには遺伝が関与している可能性があります。また、個人が置かれた社会的な環境(地域や就労状況)やストレスもリスクを高める要因とされております。

今のご自身の糖尿病の状態(病期)や要因を知り、ライフスタイルに合わせて最善の治療を選択し前向きに取り組めるようサポートさせていただきます。

当院では外来インスリン導入が可能です。
詳しくは【インスリン治療について】をご覧ください

糖尿病とは

糖尿病

糖尿病は、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。
大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分かれており、日本人で圧倒的に多く、生活習慣病の1つとされているのが2型糖尿病です。
2型糖尿病は血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌不足やインスリンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)により発症しますが、遺伝的要因や過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係しております。
慢性的に高血糖が持続すると血管が障害され、身体の様々な臓器に影響を与えることが知られております。

とくに細い血管は影響を受けやすく三大合併症といわれる糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害を引き起こします。
また、太い血管にも影響を及ぼします。大血管障害と呼ばれる狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、足の血管の狭窄などの危険因子となります。
2型糖尿病は初期症状がほとんどなく、他の生活習慣病との関連性が深い病気です。糖尿病の進行や重大な合併症を防ぐためにも、健康診断などで糖尿病を指摘された場合は、放置せずにきちんと受診することが重要です。

糖尿病の主な症状

このような症状やお悩みがある方はご相談ください

  • のどが渇き、水分を多く摂るようになった
  • 尿の回数や量が増えた
  • 最近、疲れやすい
  • 体重が減少してきた
  • 油っこいものや味の濃いものをよく食べる
  • 血糖値が高め
  • 家族や血縁者に糖尿病の人がいて自分も心配

糖尿病の症状は人によって様々です。初期は自覚症状が乏しく早期発見が難しい病気です。
気になる症状がある方や、健康診断などで高血糖や尿糖を指摘された方は早めの受診をお勧めします。
特に体重が減少してきた場合はインスリン分泌が極端に低下している可能性があります。直接当院にご相談ください。

糖尿病の診断

血糖値は食事の前後や時間帯などによって大きく変動します。そこで安定した血糖値の状態を表す指標として、現在、広く使われているのがHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映し、糖尿病の合併症予防のための血糖コントロールの管理に有効とされています。

糖尿病の診断基準は以下になります。

  1. 早朝空腹時の血糖値が126mg/dL以上
  2. 75グラム経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が200mg/dL以上
  3. 時間に関係なく測定した血糖値(随時血糖値)が200mg/dL以上
  4. HbA1cの値が6.5%以上

1度の検査で①〜③のうちの1つと④が同時に確認された場合、糖尿病と診断されます。

糖尿病の合併症

血管は血液を全身に循環させる重要な働きを持っていますが、糖尿病になると血糖値が高い状態が続き、その血管を傷つけたり、血液をドロドロにしたりして様々な負担を血管に与えます。とくに細い血管(毛細血管)は影響を受けやすく、毛細血管が集中する網膜、腎臓、手足に早いうちから障害が現れてきます。これが三大合併症(細小血管障害)といわれる「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」です。これらの合併症は糖尿病と診断されたときから進行し、5~10年くらいで出現すると考えられています。高血糖の状態を放置しておくと、さらに進行し失明、透析、手足の壊疽(えそ)などを引き起こす可能性もあります。

また、高血糖の状態は毛細血管だけではなく、太い血管にも影響を与え、大血管障害と呼ばれる脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる重大な病気を引き起こすこともありますので、きちんと治療を受け、合併症を予防していくことが重要です。

糖尿病の三大合併症

1.糖尿病神経障害

糖尿病は末梢神経にもダメージを与えます。症状としては、手足がしびれたり、悪化すると痛みの感覚が鈍くなったりします(けがや火傷の痛みに気づかないなど)。とくに足は症状が悪化すると壊疽に至りやすく、場合によっては足の切断を余儀なくされる場合もあります。自覚症状があるので、早めに医師に相談しましょう。

2.糖尿病網膜症

初期から自覚症状なく進行します。網膜の毛細血管が傷つき視力低下や出血を起こし、最終的に失明に至ることもあります。糖尿病網膜症は日本人の失明原因の第2位です。糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても定期的に「眼底検査」を受け、良好な血糖コントロールを継続的に行っていくことが大切です。

3.糖尿病腎症

腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、血液をろ過しています。高血糖の状態になると、この糸球体が傷つきやすくなり、放置することで徐々に腎臓が傷つけられ、尿と一緒にたんぱく質も出てきます。最終的には腎不全となり、人工透析が必要な状態に至ってしまいます。日本の人工透析の原因は、糖尿病腎症が最も多く、現在も増加し続けています。継続的な血糖コントロールと定期的な尿検査を行っていくことが大切です。

大血管障害

大血管障害:狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症。

その他の合併症

皮膚病、感染症、歯周病なども合併症として挙げられます。

糖尿病の治療

1型糖尿病ではインスリンの必要量が不足しているため、インスリン注射によって補う治療が中心となります。2型糖尿病では合併症の発症・進行を予防するための血糖コントロールが基本となり、食事療法、運動療法、薬物療法の3つが柱となります。

食事療法

糖尿病において食事療法は治療の根幹となります。炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素をバランスよく摂ることや、ビタミン、ミネラルなどを摂取することが大切です。最近は糖質制限がもてはやされておりますが過度な糖質制限は一時的な効果が高いものの長期に継続するとかえって危険であるということが多数報告されております。
医療機関で医師から指導を受けたり、講習会に参加したりして、まずは基本を知りできることから始めてみましょう。

運動療法

運動すると筋肉が刺激されて血中の糖を取り込まれ血糖値が下がります。運動を続けると筋肉の量が増え、質が良くなりインスリンが効きやすい効果も生まれます。
運動が好きな方ばかりではないと思います。まずは寝るよりも座る、座るよりも立つ、立つよりも歩く、歩くよりも走るとなるべく身体活動を増やしていけたらいいですね。

薬物療法

2〜3ヵ月ほど食事療法と運動療法を続けても、血糖のコントロールが上手くできない場合には薬物療法を検討します。経口血糖降下薬を用いる内服療法と、インスリンなどを注射で補充する自己注射療法の2つがあります。近年、糖尿病治療薬は大きく進歩しており、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬などが登場しています。これらの薬は治療過程で生じることがある低血糖を起こしにくく、体重を減らす作用を持つものもあります。どの薬物をいつから開始するかは、患者様の糖尿病のタイプや合併症の進行程度やライフスタイルなどによって、総合的に検討させていただきます。

インスリン治療について

当院では外来でのインスリン導入が可能です。
外来でのインスリン導入は、糖尿病管理において重要なステップです。以下のポイントを考慮して導入を行います。

  1. 患者様への教育
    インスリンの種類: 短時間作用型、長時間作用型などの違いを説明します。
    使用方法: 注射部位、手技、注射器やペンの使用法を指導します。
    血糖測定: 血糖自己測定の重要性と方法を説明します。
  2. 投与計画
    開始時のインスリン量: 患者の体重や血糖値に基づいて初期の投与量を決定します。
    食事との関連: 食事前後のインスリン投与を理解していただきます。
  3. フォローアップ
    結果に基づいて治療方針を調整し、低血糖症状やインスリンアレルギーなどの副作用に注意してフォローアップしていきます。
  4. 緊急時の対策
    血糖値が下がってしまった場合の対応方法を指導します。
  5. サポート体制
    医師と糖尿病療養指導士とが連携し、トータルサポートを提供いたします。
  • 入院での導入をご希望の方は紹介させていただきます。
  • また患者様の状態によっては入院を勧めさせていただくこともありますのでご了承ください。

当院ではインスリン治療の方に従来の指先で測定する血糖測定器のほかに持続血糖測定システムを導入しております。
これを用いることで、上腕に取り付けたセンサーを通じて持続的にグルコース値を測定し、スマートフォンで日内変動を確認、記録することができます。
保険で処方できますのでご興味ある方はお声がけください。

また2025年2月から当院で糖尿病以外の方も選定療養による持続血糖測定システムが可能になりました。

選定療養による持続血糖測定システムのご案内

これまでインスリン治療者のみが保険適応となっておりましたが、この度インスリンを使用していない患者さんも「選定療養(保険外併用療養費)」の制度を利用して持続血糖測定システムの使用が可能になりました。
内服薬のみやGLP‐1受容体作動薬を使用している患者さん、さらには治療薬を使用せずに経過観察中の患者さん、境界型の患者さんも、別途選定療養費をお支払いいただくことで保険診療と併用することができます。
当院の費用はセンサー1個で7400円(税込)を選定療養費としてお支払いいただき、その他の診療費は保険診療となります。
この機器を使用することで、自分の血糖の動きを把握し血糖コントロールの改善を図ることができるため、血糖の管理をより効果的に行いたい方には非常に有効です。
ご興味のある方は、医師またはスタッフにお気軽にお声がけください。